記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
湯灌(ゆかん)は、昔から行われている死後処置のひとつです。かつては、儀式としての意味合いも強く、親族の手により成仏を手助けするものとして行われていました。湯灌(ゆかん)は、現在でも行われています。ご遺体を衛生的に保ち、身だしなみを整えることで、故人の尊厳を守ることと、ご家族のグリーフケアとしての役割が大きくなっているようです。湯灌(ゆかん)を行う意味や流れについて詳しく解説します。湯灌の儀式にかかる料金の相場や、行う際のタイミングとマナーについてもお伝えしたいと思います。その他の死後処置である、エンバーミングやエンゼルケアとの違いもご確認ください。
「小さいわが家のお葬式」では、すべてのプランで安置日数無制限で、安置料・ドライアイス料が無料。日延べの追加料金が発生しません。比較検討時の基準とすることをおすすめしています。 近年のドライアイスの原価高騰により葬儀社各社のプランの基本料金が値上げ傾向となっています。
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湯灌とは、故人の体をぬるま湯で洗い清める、納棺前の儀式のことです。かつては親族の手で行われ、成仏の手助けとして儀式的な意味合いが強いものでした。湯灌には濡らしたタオルで体を拭く略式の湯灌と、実際に浴槽に故人を寝かせて洗い流す湯かんがあり、後者の湯灌は専門業者や葬儀社に手配をしなければならず、費用もかかります。病院や介護施設で亡くなった場合は、エンゼルケアの一環として「清拭」をしてくれるので、それで済ませてしまうケースも増えています。しかし、湯灌は今でも行われており、故人と家族が関わる大切な最後の時間となりますので、湯灌の意味や目的を正しく理解しておくことは、後悔のないお見送りをするために必要かもしれません。
湯灌は、葬儀において必ず必要な儀式というわけではありません。衛生面の観点では、エンゼルケアの一環として「清拭」が行われ、身だしなみは、死化粧で整えられます。しかし、宗教的な側面では、故人の成仏を願い、来世への旅支度を整える工程になります。しきたりを重んじる風習がある場合などは、略式的にでも行うべきケースはあり得ると認識しておきましょう。
湯灌は、病院で亡くなる方の割合が多い現代では、エンゼルケアの一環として行われる清拭で済まされるケースが多く、湯灌の儀を経験したことがある方も少ないかもしれません。湯灌には、どのような意味があり、どんな目的で行われるのか解説します。
湯灌には、亡くなった方の、この世での穢れを洗い流し身を清めて、無事に成仏し来世への旅支度を整えるという意味があります。また、呪術的に復活を願う意味もあったそうです。また、ぬるま湯で行うため死後硬直をほぐしたり、遅らせる効果が期待されていたという見解もあるようです。
湯灌が現代で行われている目的としては、故人の尊厳を守るために、体を清潔に保ち、身だしなみを整えることが主な目的になっているようです。また、大切な方の死を受け入れることは簡単なことではありません。湯灌を行うことで、家族が故人のために最後にしてあげられることとして、故人の死を受け入れるきっかけになり、ご遺族のグリーフケアの役割も担っています。湯灌は、大変な作業ということもあり、今では葬儀社や専門業者へ依頼し、ご家族が参加、または立会う形式が一般的です。また略式的に、手や顔など肌が出ている部分を拭く程度の場合もあります。
湯灌の料金相場は、5万円から10万円前後が目安となります。湯灌の料金の目安に幅があるのは、葬儀社による違いのほか、略式的に入浴はせず手足などの清拭の場合で5万円前後、浴槽を使用した湯灌から納棺まで8万円から10万円前後が目安となります。葬儀プランでは追加料金となり、オプションの選択が必要となるケースがほとんどですので、希望する場合は葬儀社へしっかり伝えておきましょう。
「湯灌の義」に要する時間は、1時間から1時間半程度です。必要な時間を踏まえて葬儀プランに組み込まれます。湯灌を行う場所は、葬儀場やご自宅で行うことも可能です。葬儀場に専門設備が用意されているケースもありますが、移動式の設備もありますので、必要なスペースが確保できれば湯灌の義を行うことができます。ご家族が参加、または立ち合うことも可能ですので、まずは葬儀社へ希望を伝えましょう。タイミングやマナーを解説する前に、人には聞きにくいご質問への回答をご紹介したいと思います。
湯灌を行うときのマナーとして、参加や立ち会いは各自の意思を尊重しましょう。参加者や立会う人は、遺族や親戚など親近者が当てはまりますが、人によっては精神的な苦痛を感じてしまうこともあるため、各自の意思に任せましょう。また、湯灌は途中の離席や再参加も問いません。湯灌の義の最中に辛くなってしまうことも想定されます。無理をする必要はありません。
湯灌を行うタイミングは「納棺の前」に行われます。湯灌の儀で体を清めた後は、すぐに納棺の儀式となるのが一般的です。喪主やご家族の希望により、下記の「形式」で行います。
納棺の儀式に立会う風習がない地域では、喪主と遺族など近親者のみで湯灌・納棺を行う方法があります。
納棺の儀式に立会う風習がある地域では、湯灌を近親者のみで済ませて、納棺の儀式では、親族や親しい方々もお呼びする方法がとられます。この場合では、湯灌の儀と被らないように、早めの到着をご遠慮いただくよう、予め伝えておきましょう。
故人のため湯灌は行いたいが、喪主が多忙で合ったり、安置所へ預けている場合などは、葬儀社側で対応可能であれば、湯灌に立会わず行うことも可能です。湯灌の儀を済ませ、故人様を布団で休ませた状態で、納棺の儀式を待ちます。喪主の判断で納棺への立会いも不用となれば、故人を棺へお納めします。
事故で亡くなられた場合、程度にもよりますが、損傷が激しい場合は家族が立会う湯かんは行わなず納棺まで葬儀社が行うことが多いです。ご遺体を心配してご葬儀当日を待たずに湯灌をしたい、というご希望があった場合は対応は可能です。事故の場合、監察医による検案や解剖が行われるケースがあり、その場合の清拭は葬儀社が行うことになるのですが、葬儀社によっては化粧や整髪まで対応できないこともあります。
湯灌の手順(流れ)は、1.浴槽の準備、2.関節を中心にマッサージ、3.浴槽まで移動、4.口上、5.逆さ水の義、6.洗体・洗髪、7.着替え・化粧、8.納棺、の8工程です。湯灌を行う場所を問わず、湯灌の基本的な流れは同じです。詳しく解説します。
湯灌専用の浴槽を湯灌師が準備します。葬儀場に設備がある場合は、それを利用しますが、ない場合は、移動式の湯灌設備を搬送して準備します。
関節を中心に手首・肘・肩などを、硬直をほぐすように全身マッサージをしていきます。
故人様を浴槽まで移動します。移動の際には、故人様の肌が見えないよう、儀式用の布で覆われています。ご安心ください。
湯灌師による「口上(こうじょう)」が行われます。湯灌師から「湯灌の義」の説明がありますので、よく聞きましょう。
逆さ水の儀とは、ぬるま湯で故人様の体を清める儀式です。この際に使われる、ぬるま湯のことを「逆さ水」と呼びます。逆さ水の儀は、葬儀の際の「逆さごと」に当たります。お湯に水を足して適温にしたものではなく、水にお湯を足していくという「逆さごとの作法」に従ってお湯をつくります。 参加者が交替で、故人様へ逆さ水をかけて清めていきます。この際に、逆さ水は、「逆さごとの作法」に従い、足元から胸元へ向かってかけていきます。
お体のお清めが済むと、洗体・洗髪が行われます。このタイミングで、髭剃りも行われます。洗い流すときも「逆さの作法」に従い、左足から右足へと流していきます。最後に、お体を拭き、髪をドライヤーで乾かします。
着替えの際には、葬儀社が用意する白装束か、ご遺族側でご用意がある場合は、ご希望の衣装へと着替えを行います。着替えが済むと、整髪して、男女ともに化粧を施します。湯灌の儀はここまでの一連の流れを指します。
着替えや化粧をし、身だしなみを整えるまでが「湯灌の儀」となりますが、一般的に「湯灌の儀」の流れで、すぐに納棺まで行われます。納棺の際には、ご希望があれば、思い出の品などを一緒に、棺へ納めます。
逆さ水とは、湯灌のときに、故人の体を清めるために使うぬるま湯のことです。普段は、熱いお湯に水を足してぬるま湯にしていきますが、逆さ水は葬儀の際の「逆さごと」にあたるため、普段とは逆に、水へ熱いお湯を足し、ぬるま湯にします。葬儀の際の「逆さごと」の作法には、いろいろな見解があります。ひとつは、あの世とこの世を区別するため、普段とは逆のやり方で物事を行います。「逆さごと」の例としては、逆さ屏風や死装束の左前などが挙げられます。
湯灌に立ち会うときの服装は、平服で問題ありません。しかし、平服でなければいけないということではありませんので、既に喪服に着替えていたり、葬儀の進行上で時間に余裕がないケースでは、そのままの服装での参加、立ち会いで問題ありません。
湯灌のほかに、死後処置として、エンバーミングやエンゼルケアと呼ばれるものがあります。それぞれ、湯灌との違いを解説します。
湯灌のほかに死後処置として、エンバーミングという処置があります。湯灌はご遺体の表面的な処置であることに対して、エンバーミングでは、長期的な衛生保全を目的としており、腐敗防止や殺菌処置が体内にまで及びます。また、闘病や事故などで変形してしまったお体を修復する処置が含まれます。また、湯灌は特別な資格がないのに対して、エンバーミング処置は特別な技術を習得した、エンバーマーという資格取得者のみが処置を許可されています。
《エンバーミング関連記事》
湯灌と似ているものとしてエンゼルケアがあります。エンゼルケアに含まれるの工程として、故人の体をきれいに拭いてくださいますが、これは「清拭」といいます。体をきれいにするという点では湯灌と共通していますが、湯灌が来世への身支度として体と心を清める儀式であるのに対し、清拭は故人の尊厳を守るために体をきれいにする作業のことを言います。両者は行う目的や意味が異なりますので、本来エンゼルケアをしていれば湯灌はしなくていい、というものではありません。 しかし、宗教や慣習事に対する考え方も変わってきているため、故人をきれいな状態にしてくれるのであれば湯灌はしなくても良い、とお考えになる方も多くなっています。
《エンゼルケアの関連記事》
湯灌は、故人様と触れ合いながらのお別れの儀式です。専用の浴槽を使用する湯灌では、移動式の浴槽がありますので、大体6畳ぐらいの和室があれば湯灌の湯舟を置いて、数人の立ち合いが可能です。現在では、簡略化されて、浴槽を使用せず略式的に、手や顔など肌が出ている部分を拭く程度の場合もあります。葬儀の際に、必ず行わなければいけないものではなく病院や施設などでは、アルコールや濡れタオルで体を拭く「清拭」が行われ、ご家族が一緒に行うことができます。湯灌は行わず、清拭で済ませるケースも多くあります。宗教儀礼に対する考え方や、どこまでして差し上げたいかという、家族の想いによってお選びいただくのが良いです。
最後に、なぜ家族葬で「小さいわが家のお葬式(旧わが家の家族葬)」が選ばれているのか、ご紹介したいと思います。
他社との違いは、次の3項目です。1.総額費用が安い。追加費用一切なし。2.安置室完備。3.一貫して自社対応。
一般的に、「火葬料」や「式場使用料」が別途追加費用として必要だったり、ドライアイスや安置日数に制限が設けられていますので、葬儀費用を比較する際は注意が必要です。
わが家の家族葬では「安置日数無制限で安置料・ドライアイス無料」での表示価格でご提供しているため、お見積り後に追加費用が発生することが一切ありません。
経済的な心配をせず、お別れに集中していただける環境をご提供させていただいております。また、年々増加している「エンバーミング」も、
自社対応可能な葬儀社であることが特徴です。下記ぺージでも、イラストと合わせてご紹介しています。
【家族葬で選ばれる理由】
【エンバーミングとは】
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