記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
身内を亡くすと、つらく悲しい日々が続くでしょう。しかし、火葬後も遺族がやることは山積みです。葬儀会社のサポートを受けられる部分はあっても、手続きや法要を理解し、自分たちでも準備や手続きを行なう必要があります。
本記事では、火葬後に行う手続きや法要と、選択可能な埋葬方法などを解説します。葬儀後の慌ただしさを少しでも抑えられるように、参考にしてください。
「小さいわが家のお葬式」では、すべてのプランで安置日数無制限で、安置料・ドライアイス料が無料。日延べの追加料金が発生しません。比較検討時の基準とすることをおすすめしています。 近年のドライアイスの原価高騰により葬儀社各社のプランの基本料金が値上げ傾向となっています。
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遺族が火葬後に行うことは、大きく分けて以下の9つです。
葬儀会場や火葬場の手配などの事前準備、葬式当日の運営などは、葬儀会社がサポートしてくれます。葬儀当日に初七日法要を執り行う場合も、葬儀会社に相談できます。葬儀会社は地域のしきたりにも詳しいため、初めて喪主を務める人でも心強く感じるでしょう。
ただし、年金や公共料金の手続き、訃報の連絡など、火葬後には遺族が主体となって取り組む必要があります。どのようなタイミングで手続きや法要に取り組めばよいか、詳細を解説します。
葬儀・告別式が終わると、遺族や、生前故人と親しかった一部の人が火葬場に移動します。火葬後同日に行うことには以下が挙げられます。
この段落では、それぞれの工程について詳しく解説します。火葬後同日の流れは、地域や遺族の考え方により変わります。特に骨上げの作法には地域差が見られやすいため、可能なら葬儀会社の人に事前に確認しておきましょう。
火葬が終わると、骨上げ(収骨)をします。骨上げと納骨は混同されやすいですが、骨上げは火葬後の遺骨を拾う行為で、納骨は遺骨をお寺や霊園などに預けることです。日本国内で葬儀を行うと、ほとんどの場合骨上げが行われます。骨上げの作法は地域により異なりますが、基本的に係の人が指示を出してくれるので迷わずに済むでしょう。
喪主が最初で、後は親しい人から順番に骨上げ用の箸を使って遺骨を拾います。地域により男女ペアで骨上げするところもあれば、一人ずつ骨を拾うところも見られます。また、全ての遺骨を遺族や親しい人で拾うところもあれば、ひととおり拾った後は係の人に任せるところも少なくありません。
骨を拾う順番は、足が最初で、腕、腰骨、背骨や肋骨などと続き、頭蓋骨、最後に喉仏を納めるのが一般的です。足から先に骨壷に納めると、生きているときと同じように足が下で頭が上になるように配置されます。なお、喉仏は仏さまが座禅を組んでいるように見えるため、特別視されています。頭蓋骨を納めた後、喪主が最後に喉仏を納めて骨上げは終わりです。
骨上げ後は、火葬後にもらった「埋葬許可証」を骨壺と一緒に保管しておきしょう。詳しくは後述しますが、埋葬許可証を紛失すると、埋葬する際に再発行の手続きが必要になります。
骨上げの風習は地域により異なるため、事前に葬儀会社に確認しておくと落ち着いて対応できるでしょう。
特に大きな違いは、収骨する範囲です。東日本では、全ての遺骨を遺族と生前親しかった人で集める傾向が見られます。収骨する遺骨の量が多いため、自ずと骨壷は大きくなります。納まりきらなかった遺骨は、一部砕かれるケースも少なくありません。
対して、西日本では一部の遺骨を残す習わしがあり、骨壷のサイズは東日本よりもコンパクトです。他にも、一人が持ち上げた骨を他の遺族に渡して骨壷に入れてもらうなど、地域ごとにさまざまな骨上げの作法があります。
初七日法要とは、故人が無事に極楽浄土へ行けるように祈り、故人に感謝の気持ちを捧げる行事です。
初七日法要は、故人の命日から7日目に執り行うものでした。しかし、近年は火葬の前後に初七日法要を行うケースが増えています。遠方に住む人にとって、別日にあらためて初七日法要に参加すると負担が大きくなるためです。
地域や宗派による差はありますが、仏教では命日から7日目に故人が三途の川に到着するといわれています。故人が極楽浄土へ行くためには数回の裁きを受けなくてはならないとされており、最初の裁きを受ける場所が三途の川です。故人が三途の川を危なげなく渡れるように、初七日法要では僧侶に読経してもらい故人の追善を行います。
なお、葬儀・告別式直後の初七日法要は「式中初七日」または「繰り込み法要」と呼ばれます。火葬後に行う初七日法要は、「繰り上げ初七日法要」です。いずれも通夜を省き、葬儀・告別式と火葬のみ行う一日葬でよく見られます。
火葬を行った日は、精進落としと呼ばれる会食が振る舞われます。これまでは初七日法要後に精進落としが行われてきましたが、初七日法要と火葬同日になる場合が増えたことから、精進落としも火葬同日に行われる傾向が見られます。火葬には1~2時間程度かかるため、待機している間に精進落としをする場合もあります。
精進落としの目的は、僧侶や参列者へのお礼とおもてなしです。参列者の人数や年齢に合わせた料理を用意し、一人ずつお膳を分けるとよいでしょう。葬儀会場や飲食店によっては精進落とし専用のメニューがあるため、事前に相談しましょう。
精進落としは、喪主や故人と親しかった人が「献杯」の挨拶をします。会食が始まり1~2時間程度経った頃に、喪主や親族の代表者が締めの挨拶をして精進落としはお開きになります。
火葬後数日後から、四十九日までに行なうものは主に下記4つです。
年金や公共料金などを始めとする事務手続き、故人の親しい人や関係者への訃報の連絡、弔問対応は、遺族が主体となって対応します。法事法要に関する準備は、葬儀会社のサポートを受けられる場合もあります。
火葬後は心身の疲労がたまっているでしょう。しかし、事務手続きには済ませなくてはいけない期限があるため、速やかに対応を済ませましょう。段取りを整理して、役割分担できるものは手分けして進めてください。
人が亡くなると、さまざまな事務手続きが必要です。役所関係の手続きは期日が早い傾向があります。死亡後に必要な手続きを書き出し、同じ窓口でできる手続きや優先度順を整理してから行動しましょう。以下に、主に必要な手続きを示しました。
「埋葬料や葬祭費の申請」のように葬儀や埋葬にかかる支給を補填できる制度もあるので、忘れないように申請してください。
葬儀に呼ばなかった人には、葬儀後に訃報の連絡を入れます。葬儀を終えてから1〜2週間、遅くとも四十九日までを目安に報告しましょう。報告手段には一般的にハガキが用いられますが、メールや電話を使う人もいます。故人の交友関係が広いときは、新聞に死亡広告を出す場合もあります。
訃報連絡には、上記の内容を含めましょう。
訃報を受け、弔問のために自宅を訪れる人もいます。事前に訪問の連絡を入れない人もいるため、日頃から玄関や仏壇のあたりを掃除し、いつでもおもてなしできるようにお茶やお菓子を用意しておくとよいでしょう。
返礼品は小分けにした和菓子や洋菓子がおすすめです。切り分けたり器に盛り付ける必要もなく、そのまま持ち帰ってもらえます。
故人が死後の世界で穏やかに暮らせるように、定期的に法事法要を行いましょう。追善供養とも呼ばれる「法要」は、読経や焼香を行う儀式を指します。「法事」は、法要と法要後の会食までを含みます。
火葬前後に初七日法要を終えていれば、次の法要は四十九日法要です。僧侶にお経を読んでもらい、焼香後に墓参りへ行き埋葬します。法要が終われば、僧侶と参列者に感謝の気持ちを込め会食の場を設けましょう。会食を行わないときは、一般的に、持ち帰り用の弁当やお酒などを僧侶や参列者に渡します。
法事法要は、スケジュール調整と人数確認・会食会場または弁当などの手配・お墓や仏壇の掃除・位牌の手配などやることがさまざまです。早めに準備をしておきましょう。
四十九日後に行うことは、主に以下の2つです。
埋葬は一般的に四十九日法要のタイミングで行われます。ただし、お墓が完成していない、親族のスケジュールが合わない、などの理由があれば四十九日以降に埋葬する場合もあります。近年はさまざまな埋葬方法があるため、可能なら生前に意向を聞き、故人や遺族の考えを踏まえて埋葬方法を検討するとよいでしょう。
埋葬が終わると、ようやく落ち着いてきたと感じるのではないでしょうか。遺品整理・形見分けも、スケジュールを調整して進めましょう。
骨上げの後、遺骨は自宅に安置され、四十九日法要後に埋葬されます。一般的な埋葬では、火葬後の遺骨を土の中やお墓などに納めます。納骨はお寺や霊園などに遺骨を預けることです。納骨後に速やかに遺骨は埋葬されるため、実質的に納骨と埋葬には違いがないように感じるでしょう。
埋葬にあたり、「埋葬許可証」が必要な点に注意してください。役所に死亡届を提出すると「火葬許可証」をもらえます。火葬場に火葬許可証を提出し、「火葬執行済の認め印」をもらったものが埋葬許可証です。
なお、埋葬方法の詳細は後述しますが、近年は埋葬方法が多様化しています。お墓に遺骨を納める従来の埋葬方法以外に、樹木葬や海洋散骨、里山散骨、手元供養などさまざまな選択肢があります。故人の希望を考慮し、遺族が納得できる方法で埋葬しましょう。
遺品整理とは、遺品の中で処分するものと残すものを分類することです。形見分けは、残った遺品を処分せず、親族や故人と近しい関係のある人に贈ることです。
遺品整理・形見分けには、特に決まったタイミングはありません。一般的に、葬儀を終え四十九日法要が終わった時点で、遺品整理・形見分けが行われます。仏教では四十九日法要までは故人の冥福を祈る時期とされており、遺品整理・形見分けは避けた方がよいと考えられているためです。
遺族がそろうタイミングがなければ、ゴールデンウィークやお盆など、遺族が集まりやすい時期まで遺品整理・形見分けを延期しても問題はありません。
遺骨はお墓に納めるもの、と漠然と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、お墓を用意できない、遺骨を手元に残しておきたい、と考えて土に埋める以外の埋葬方法を検討する遺族は少なくありません。
また、遺族にお墓を管理する負担をかけたくない、自然に還りたい、という気持ちから一般的な埋葬を望まない人もいます。ここからは、現時点で選べる主な埋葬の種類を紹介します。
多くの人がイメージする埋葬は、遺骨を土の中やお墓などに納める方法でしょう。
土の中に納めるというと土葬が思い浮かぶ方もいると思いますが、埋葬と土葬は異なり、土葬は近年の日本ではほとんどの自治体で禁じられています。火葬後の遺骨を土の中やお墓などに埋めることを埋葬と呼びます。主な埋葬方法は以下の3つです。
お墓と聞いて多くの人がイメージするものは、一般墓だと考えられます。一般墓は遺族が管理費を支払って管理し、家族代々継承します。永代供養墓は見た目は一般墓と同じです。墓の管理は家族ではなく、管理者に供養・管理してもらえます。
納骨堂は、かつては埋葬するまで一時的に遺骨を預ける場所でした。しかし、近年では土やお墓に埋葬せず、納骨堂でそのまま遺骨を保管するケースも見られます。
樹木葬とは、許可を得た墓地または霊園に遺骨を埋め、樹木を墓標とする埋葬方法のことです。好きな樹木を植えて自分の眠る場所を整えたい、死後自然に還りたい、などの理由から樹木葬を希望する人が増えています。
また、樹木葬は一般的に永代供養で、埋葬にかかる費用も比較的抑えられます。遺族や子孫に負担をかけたくないからと、樹木葬を希望する人もいます。
海に散骨する埋葬方法を、海洋散骨と呼びます。自然に還りたいと望む人、海が好きな人などが、海洋散骨を希望する傾向が見られます。
散骨のために自分での粉骨も可能ですが、心理的なつらさを感じるかもしれません。力仕事になるため身体にも負担がかかります。心身への負担を考えると、専門業者への依頼がおすすめです。散骨後は、献花や献酒を行い供養します。
里山散骨とは、許可された里山へ散骨する埋葬方法です。樹木葬と混同されがちですが、里山散骨では遺骨を粉骨してから埋葬します。「埋める」のではなく「撒く」点も樹木葬と里山散骨の違いといえるでしょう。加えて、樹木葬と違って区画を購入する必要がないため、里山散骨の方が埋葬費用を抑えられます。
私有地への散骨も可能ですが、風で遺骨が飛ぶ場合もあるため、近隣への配慮が求められます。
手元供養とは、遺骨の全部または一部を手元に残しておく埋葬方法です。アクセサリーに遺骨の一部を入れて身につける人もいれば、骨壷を仏壇に備える人もいます。故人をいつまでも身近に感じられ、埋葬費用も抑えられる点は手元供養のメリットです。
一方、他の埋葬方法とも共通する部分ですが、手元供養を選択したくても、他の遺族から反対される可能性があります。手元供養をしたい理由を説明し、納得してもらえるように話し合いましょう。
火葬後には、たくさんのやるべきことがあります。葬儀会社のサポートを受けられる部分もありますが、年金や公共料金の手続きや訃報の連絡、弔問対応などは遺族が主体的に進めなくてはいけません。
また、近年は、埋葬方法が多様化しており、一般的な埋葬方法を希望しない人もいます。遺族側の事情でも、一般的な埋葬を避けたい場合もあるでしょう。埋葬の形はさまざまです。それぞれが納得いく埋葬方法を検討しましょう。
神奈川・東京で家族葬を行うなら、「小さいわが家のお葬式(旧わが家の家族葬)」がおすすめです。近年多様化しつつある葬儀・埋葬に対応しつつも、分かりやすいシンプルな家族葬プランが用意されています。無料で遺骨の一時預かりも可能で、火葬後のアフターフォローまで行なっています。
葬儀への不安、悩みがある方はぜひ「小さいわが家のお葬式」をご検討ください。
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