記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
かつては家族や友人、近所の方などを広く招く一般葬が主流でしたが、最近では葬儀の種類も多様化しており、さまざまな種類の葬儀が行われています。本記事では、葬儀の種類や葬儀形式ごとの特徴を知りたい方に向けて、それぞれの違いやメリット・デメリットを解説します。費用相場や最近の傾向、選び方の目安なども紹介するので参考にしてください。
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葬儀は大きく分けると「一般葬」と「家族葬」があります。従来のお葬式は家族や親戚、友人を招いて通夜と葬儀を行う一般葬が定番でした。しかし、最近では近親者のみを招いて小規模で行う家族葬が主流になりつつあります。
また近年は宗教儀式にこだわらず、「火葬式(直葬)」や「納棺式(お別れ式)」「一日葬」の需要も増えています。よく選ばれている葬儀の種類については、次で詳しく解説するので参考にしてください。
昨今行われる主な葬儀は以下の4種類です。
2024年に鎌倉新書が実施した「第6回お葬式に関する全国調査」では、行われた葬儀の種類の割合は以下の結果となりました(※)。
葬儀の種類 |
割合 |
家族葬 |
50% |
一般葬 |
30.1% |
一日葬 |
10.2% |
直葬・火葬式 |
9.6% |
家族葬を行った方の割合が最多となっており、次いで一般葬が多い結果です。近年は都市化や核家族化などの影響もあり、家族葬の割合が増えていることが考えられます。
※出典:いい葬儀(鎌倉新書). 「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」. https://www.e-sogi.com/guide/55135/ ,(参照2024-12-28日).
近年の葬儀は、社会情勢の変化や信仰する宗教などにより多様化しています。
前述の通り、家族葬という小規模な葬儀を望む方が増えてきました。近隣地域の人間関係が希薄になってきたことや、葬儀にかかる費用をできるだけ抑えたいという考えを持つ方が増えてきたことなどは、小規模な葬儀が増加している要因の一つといわれています。
また最近は宗教や伝統に縛られない、自由な形式の葬儀が増加傾向にあります。故人の要望や遺族の思いを反映させた葬儀として、自然葬や音楽葬、自由葬など宗派や従来の形式にとらわれない葬儀も増えているのです。
葬儀は大きく分けて「一般葬」と「家族葬」があり、以前は家族や親戚だけでなく友人や会社関係の方なども招く一般葬が主流でした。しかし、前述したように、最近は家族葬が増えており、葬儀や需要の形式も時代とともに移り変わっています。
一般葬と家族葬とでは、主に参列者を呼ぶ範囲と参列者数などの違いがありますが、それだけではありません。ここからは違いを詳しく解説します。
一般葬は一般的な葬儀を指し、故人と生前に付き合いのあった関係者を広く招待するお葬式です。家族や親戚、親しい友人だけでなく、会社の同僚や知人、近所の方などを招くケースが多いでしょう。
一般葬では、基本的には故人と最期の夜を過ごす通夜を行い、翌日に葬儀式や告別式を行います。その後火葬をし、遺骨を骨壺に納める流れが主流です。
なお一般葬の名称の由来は、家族葬の認知度が広がった際に、小規模な葬儀を「家族葬」と呼ぶのに対して、従来の大規模な葬儀を「一般葬」としたことが理由だと考えられています。
一般葬は家族葬と比べると、会場費や飲食費、返礼品代に多額の費用がかかります。これは家族葬と比べて参列者が多いためです。60~100人前後が参加する場合、費用は150万円前後が相場といわれています。
家族葬には明確な定義はなく、一般的には近親者のみで行う小規模な葬儀の総称と捉えられています。近親者とは遺族や3~4親等の親族、または故人と生前親しくしていた友人などが該当します。
日程や進行ともに、一般葬と同じ順序であることが多いですが、喪主によって葬儀のスタイルを自由に決められる点が特徴です。
参列できるのは、喪主や遺族側から参列願いの案内があった場合のみです。一般葬のように会社関係やご近所の方など、広く知らせることはありません。参列者が少ない分、事前準備や参列者への対応に割く時間を軽減できます。
参列者数は10~30人程度で、葬式費用の平均相場は100万円前後です。故人との大切な時間を静かに過ごしたい方に、家族葬は支持されています。
一般葬と家族葬は通夜を行った翌日に葬儀式・告別式、その後火葬の流れで、2日間にわたって行うケースが主流です。しかし、近年では1日間で全てを行う葬儀も増加しています。
ここからは、1日間で葬儀を行う代表的な葬儀の種類を紹介します。いずれも宗教的な儀式を省略しているので、先祖代々の菩提寺がある場合はできない可能性がある点には留意しましょう。
一日葬は、1日目のお通夜は省略し、葬儀・告別式と火葬を1日で行う形式の葬儀のことです。一般葬よりも期間が短いため、遺族の負担を軽減できるでしょう。また1日で終えられれば、遠方に住む親族の負担も少なくて済みます。
加えて「通夜振る舞い」と呼ばれる会食がない分、平均相場は87万円前後と、一般葬に比べて費用を抑えられます。
故人を棺へ納めることを「納棺」といいます。納棺式は、故人の身支度を整えて棺へと納める儀式を指します。棺には故人の趣味の品物や愛用品から好きだった食べ物などの副葬品を、お花と一緒に納めるケースが多いです。
お通夜と告別式、火葬式は行わず、火葬の前に無宗教で家族のお別れの時間を作ります。納棺式は家族が故人とゆっくり触れ合える最後の機会でもあり、基本的にご遺体を安置している場所で行います。
「小さいわが家のお葬式」では枕飾りや後飾り壇などの費用を含めて、税込225,500円で納棺式のプランを提供しているので、興味のある方はご相談ください。
火葬式(直葬)は、通夜や告別式などお別れの儀式(宗教儀式)がなく、火葬のみを行う葬儀方法です。直葬と呼ぶこともありますが、内容は同じだと考えて問題ありません。故人とのお別れは火葬炉の前で短時間で行うため、きちんと時間をかけてお別れをしたい場合は一日葬や家族葬の方が良いでしょう。
葬儀の参列者は、家族や親戚の他に、生前に故人と親しくしていた関係者のみを招くケースが一般的です。葬儀費用は43万円前後が平均相場で、時間は2時間ほどで終了します。
シンプルなお別れ式のため、葬儀にかかる費用を抑えられます。
葬儀の方法を決めるにあたっては、宗教や宗派の違いも重要です。日本では主に仏式、神式、キリスト式の宗教があります。
ここからは、宗教別の葬儀の種類を紹介するので参考にしてください。
日本の葬儀の9割ほどは仏教式です。仏教の葬儀は、数珠を持つ点や焼香をする点、故人に戒名を付ける点が特徴です。
ただし、仏教にも多くの宗派があり、宗派によって焼香の回数や読経の内容、葬儀のマナーが異なります。しかし、初日の夜にお通夜、翌日に葬儀式・告別式と火葬をするといった流れは共通しています。
神道は日本古来の宗教であり、神式の葬儀を「神葬祭」と呼びます。神葬祭は仏式のように故人を極楽浄土や天国に送るための儀式といった考えで行われるのではなく、故人が家を守る神様となるように祈るために行われます。
神社ではなく主に斎場や自宅で行うことが多く、神道では「諡号(しごう)」という死後の名前を付けます。玉串を用いたスタイルでお参りをし、音を立てることなく「二拝・二拍手・二拝」をする点が特徴です。
キリスト教の葬儀は教会で聖書を朗読したり讃美歌・聖歌を歌ったりし、焼香などの代わりに献花をする点が特徴です。また通夜や「通夜振る舞い」はなく、牧師や神父と身内だけで茶話会をするのが一般的です。死は縁起が悪いものといった考えではないため、遺族へお悔やみの言葉をかけず、安らかな眠りを祈るような表現の声かけをします。
キリスト教には主にプロテスタントとカトリックの2派があり、各宗派でも葬儀方法が異なります。
葬儀の形式だけではなく、埋葬方法やスタイルにもさまざまな種類があります。
自然葬は、遺骨を海や山、庭園、川、宇宙などの自然へ還して散骨する方法です。粉末化した遺骨を自然に還すため、墓石を持たないことが特徴です。分骨して一部だけ遺灰を残し、骨壺に入れて自宅で供養することもできます。
ここからは自然葬の種類について、詳しく紹介します。
自然葬の一つである樹木葬は、山に散骨するか、墓石の代わりに樹木を墓標として遺骨を埋葬する方法です。桜や紅葉、ハナミズキなどのシンボルとなる大樹の周囲に埋葬したり、一つの墓所ごとに気を植えたりする埋葬形式です。
ただし、墓地埋葬法に沿って行う必要があり、墓地として許可された場所でのみ行えます。
海洋葬や海洋散骨は粉末化した遺骨を海に撒く埋葬方法です。生前に海や自然が好きだった方によく選ばれている埋葬方法です。
港から船で出港し、陸地から一定の距離まで離れた沖合で海洋散骨を行います。散骨事業者のプランによっては船上で食事をしたり、そのまま思い出の場所をクルージングしたりできる葬儀もあります。
宇宙葬とは、宇宙空間へ散骨する埋葬形式です。火葬後の遺骨や遺灰の一部を専用カプセルに入れ、ロケットで宇宙に打ち上げる埋葬方法です。
人工衛星に搭載して打ち上げられた遺骨や遺灰は、一定期間地球を周回した後に、大気圏に突入して燃え尽きます。
水葬は遺体を川や海に流して葬る方法です。ただし、日本国内では希望しても行うことはできません。船員法にて、船舶の航行中に船内にいる者が死亡した場合に、船長の判断によって船員法施行規則で定められた条件を満たすときにのみ認められています(※1)(※2)。
土葬は火葬を行わずに、そのまま遺体を土に埋める埋葬方法です。行うには自治体から「土葬許可証」を受け取ったり、墓地の管理者に許可を得たりする必要があります。自治体条例や墓地の使用規則で制限されていることも多く、伝統的に土葬を継続している地域を除いては、土葬を行うことは非常に困難です。
風葬(空葬や曝葬)は、遺体を荒野などに置き去って雨風に晒して葬送する方法です。日本ではほぼ行われていません。
※参考1:e-Gov法令検索.「船員法」.https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000100 ,(参照 2025-01-14).
※参考2:e-Gov法令検索.「船員法施行規則」.https://laws.e-gov.go.jp/law/322M40000800023 ,(参照 2025-01-14).
葬儀の中には特徴的な形式の葬儀もあります。ここでは、会社経営者や重役などの葬儀といった、特殊な葬儀形式の種類などを紹介します。
社葬や合同葬は、会社で行う大規模な葬儀を指します。社葬は企業の創業者や会長、社長など、会社の重役や功績があった方が亡くなった場合に、関係者を招いて大規模に行う葬儀です。故人の勤めていた会社などが施主となって執り行います。
合同葬は近親者による個人の葬儀と社葬を併せて行う葬儀のことです。また2つ以上の企業や団体が合同で行う葬儀も、同じように合同葬と呼ばれます。
社葬や合同葬は参列者が多くなるので費用も高くなりますが、多くの場合は、施主である企業・団体が葬儀費用を負担します。
芸能人やスポーツ選手など、著名人が亡くなった場合は「お別れ会」や「偲ぶ会」などが執り行われることがあります。宗教的な儀式に縛られず、自由なスタイルで故人を偲ぶ会です。
故人と親しかった方を広く招いて行う会で、著名人の場合はファンが集ってお別れをする機会として行われることもあります。
密葬は故人の家族や親しい方のみで行われ、主に著名人や社会的地位が高い方が亡くなったときに行われる葬儀です。
密葬は社葬やお別れ会と共に執り行われることが多く、葬儀2回分の費用や労力がかかります。
自由葬(無宗教葬)は、形式に縛りのない自由なスタイルの葬儀方法です。宿泊施設や飲食店などでお別れ会形式で葬儀を行うこともあります。
完全にオリジナルの自由葬は、何も決まっていない状態から企画や準備をする点が特徴です。個人の思い出の品を飾ったり、演奏したり、写真や動画を流したりして会場を整え、焼香の代わりに献花するなどのケースがあります。
音楽葬も無宗教葬の一つです。読経ではなく個人の好きだった音楽を流して見送ります。故人が好きだった曲を流したり、楽団に演奏してもらったりするため、音楽が好きだった方や、音楽関係の仕事をしていた方に向いている埋葬方法です。
音楽を流している間は故人の思い出話をするなど、葬儀の内容は自由に決められます。
生前葬は亡くなってから行うのではなく、生きているうちに行う葬儀です。自身が喪主(主催者)となって参列する点が特徴です。
自分で自由に行えるため、時間の制約や家族の負担が少ないなどのメリットがあります。雰囲気としてはお別れ会や偲ぶ会に近い傾向にあるでしょう。
ご紹介したように葬儀の種類や形式はさまざまにありますが、制度や場所による葬儀の違いもあります。ここからは、制度や場所による葬儀の種類を紹介します。
市民葬や区民葬は、各市町村が市民や区民向けに行う葬儀のことです。自治体が葬儀社や斎場と提携して協定料金を定めているため、葬儀費用を安く抑えられます。
ただし、市民葬や区民葬の制度を導入していない自治体もあるので、利用を検討する際は事前に確認を行いましょう。
福祉葬は、遺族の費用負担がなく執り行える葬儀です。生活保護法第18条に基づく、葬祭扶助で行われます。故人が生活保護の受給者などで、葬儀費用を捻出できない場合に利用が可能です。
ただし遺体の搬送から火葬、納骨など最低限の内容が葬祭扶助の範囲です。
自宅葬は亡くなった故人の自宅で通夜、葬儀を行う葬儀です。故人の自宅で行うため、家族の温かさを感じる場所で故人を見送れます。
ホテル葬とはホテル内にある大宴会場やホールで行われる葬儀です。ホテル葬の場合、衛生管理上の問題で遺体を持ち込んでの葬儀はできません。
最後に、葬儀の種類の選び方と選ぶ際のポイントを紹介します。迷ったら参考にしてください。
葬儀は故人の遺志を尊重することが大切です。故人から葬儀に関する希望を聞いている場合は、その意向を尊重しながら葬儀の種類を決めると良いでしょう。
近年では自身の葬儀をどうしたいかを考える方も増えています。生前に専門家に相談することも可能です。葬儀会社によっては、生前に相談することで葬儀プランが割引になるケースもあります。
葬儀の種類は、参列者の人数から決めるのも良いでしょう。
故人が高齢の場合は、参列できる方が少ないことが予想されます。参列者が少ないのであれば、一般葬よりも少人数で行える家族葬が適しています。なるべく多くの方に参列して欲しいなら、一般葬を選びましょう。
予算は、葬儀の種類を決めるに当たって重要な要素です。葬儀の形式を選ぶ際は、事前に予算を明確にし、予算の範囲内で家族の悔いが残らない葬儀スタイルを葬儀社と一緒に検討すると良いでしょう。
人が亡くなる前に葬儀の話をするのは縁起が悪いとタブー視されていましたが、近年では考え方が変わってきています。家族が危篤状態に陥った場合などでは、事前に葬儀社や近しい方同士で葬儀について相談することも少なくないため、生前に話し合うことも大切です。
葬儀は種類ごとにメリット・デメリットがあります。費用相場も異なるので、葬儀の形式を選ぶ際は、参列者の人数や故人の遺志、ご家族のニーズ、予算などさまざまな角度やポイントから検討することが大切です。
悔いの残らない葬儀を選ぶためには、葬儀の生前の事前相談がおすすめです。「小さいわが家のお葬式」では、生前相談をすると各プランが通常価格から税込55,000円割引になります(2025年1月時点)。事前の資料請求やお問い合わせだけでも割引が適用されるため、ぜひ「小さいわが家のお葬式」にご相談ください。
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