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危篤/逝去

危篤から亡くなるまでの期間にするべき準備と手続き、過ごし方

更新:2025/02/03

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危篤になってから亡くなるまでの残された期間で、家族には何ができるのでしょうか。事前にやるべきことや後悔しないためのポイントを知っておくことで、いざというときにあまり焦らなくて済みます。

本記事では危篤者の家族がするべき準備と必要な手続き、連絡などを解説します。

親が危篤になったときに慌てないために知っておきたい心構えから、葬儀の手続きまで詳細を紹介するので、参考にしてみてください。

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危篤状態とは? 医療現場での対応と家族の役割

まずは「危篤とはどのような状態?」「危篤から亡くなるまで何日持つの?」などの疑問点に対して概要を分かりやすく解説します。家族がすぐに取るべき行動や、役割と対応も紹介します。

危篤とは? 小康状態に転じるケース

危篤とは病気やけがなどの症状が悪化して意識を失い、治療をしても回復が見込めず、命の危険が迫っている状態を指します。ただし、危篤という状態には、医学的に明確な基準があるわけではなく、担当医師が意識レベルや心拍数の低下などを診て状態を判断するものです。

危篤から小康状態に転じて回復が見られるケースもありますが、安心できる状況になるまで状態が良くなったと断定できるわけではありません。小康状態とは危篤から一時的に回復した状態を指しますが、必ずしも快方に向かっているわけではないことに留意しましょう。

小康状態になってもまた危篤状態に戻ったり、繰り返したりする場合もあります。

危篤から亡くなるまでは何日程度?

危篤状態にあることが伝えられてから、臨終を迎えるまで数時間の場合もあれば、数日間以上を要する場合もあります。個人差があり、すぐに亡くなってしまうとは限りません。

危篤状態と小康状態を繰り返す可能性もあります。意識が戻り、快方に向かっていたにもかかわらず、また危篤状態に戻ってしまうことも考えられます。

危篤だと告げられたときから臨終までに残された時間を、具体的にどれくらいだと明言することは、医師でも困難な場合があるでしょう。 

速やかに病院に駆けつける

家族が危篤状態に陥ったと連絡があった際は、すぐに病院へ向かいましょう。危篤状態にあるときは、容態が急変する可能性もあり、予測できません。少しでも長い時間付き添うためにも、病院へ向かってください。

可能なら泊まれる準備をしておくと安心です。特に遠方の場合は、着替えや身の回りのもの、スマートフォンの充電器やバッテリー、現金など、数日分の用意をしておけば何度も自宅に戻らなくても済みます。

病院の近隣在住なら、一度病院に向かって少し落ち着いてから再度準備をしに戻っても良いでしょう。

危篤時に知っておきたい医療面の対応

担当医と密に連絡を取り、状況を随時確認できると良いでしょう。しっかり看取るためにも、どのような状態なのかを常に把握しておけるのが理想です。

ご本人が延命治療や緩和ケアを希望しているのかどうかを確認し、その後の治療方針を家族で話し合う必要があるケースもあります。尊厳に関わる点なので、できれば元気なうちに本人の意思を確認しておくのがおすすめです。

またリビングウィル(人生の最終段階における事前書)や事前指示書を作成している場合は、必要に応じて内容を確認し、意思を確かめておきましょう。

危篤から亡くなるまでの期間に必要な手続きと準備

ここからは、危篤になってから最期を迎えるまでに家族がしておくべきことや準備について解説します。心構えや必要な手続きを説明するので、いざというときの参考にしてください。

(1)親族や友人・知人に連絡

危篤状態にあると判断された際は、親族や友人、知人に連絡をしていきます。

連絡する順番は「対象者と近い関係」にある人から行うのが基本です。ただし遠方に住んでいる方は病院に来るまで時間がかかるため、早めに伝えても良いでしょう。

危篤状態を知らせる人の範囲は、ご本人から見て三親等以内の親族が一般的です。

  • 配偶者
  • 兄弟姉妹
  • 甥・姪 など

三親等以内でなくてもご本人が親しくしていた友人や知人にも、関係性に応じて連絡を入れておきましょう。

連絡は電話で速やかに行うことが基本です。メールやLINEなどだと、人によっては確認するまでに時間がかかる場合があります。取り急ぎメールなどで連絡をした場合でも、できるだけ電話でも連絡しましょう。

また連絡するタイミングは、親族であれば時間帯を選びません。危篤と判断された時点で連絡を入れましょう。 

親族の集合日程や役割分担も早めに相談して決めておくと安心です。

(2)勤務先に連絡

親族や友人、知人への連絡が完了したら、ご自身の勤務先などへも状況を伝えておく必要があります。休暇の申請や仕事の引き継ぎにも関わってくるため、早めに伝えましょう。

また子どもの学校や園などにも連絡を入れ、お休みする場合はその旨を伝え忘れないように注意が必要です。

(3)費用の準備

病院への入院費や治療費、遺体運搬費、葬儀費など、危篤から葬儀を終えるまでの支出を見越して、まとまった現金を準備しておくのも大事です。

クレジットカードや電子マネーでは対応できないシーンもあるので、できるだけ現金を手元に用意しておくと良いでしょう。

危篤になった方の預金から必要な費用を補うのであれば、相続人同士で合意を得てから臨終を迎える前に口座からお金を引き落としておくことを考えても良いかもしれません。

臨終を迎えた後は、銀行口座が凍結されてしまいます。相続関係が整理されるまで、預金を引き出せなくなるので事前に引き出しておくか、間に合わなければ家族内で立て替えを検討しましょう。 

親が危篤になったら:心構えと後悔しないための過ごし方

親が危篤状態になった場合、積極的に声を掛けてあげましょう。危篤状態でも話し掛けられたことは認識していたり、声は聞こえていたりする場合もあるため、安心感を与えられます。ご本人に寄り添った声掛けを心がけてください。

これまでの思い出や感謝の気持ちを伝えて、心残りがないように過ごしましょう。最期の時間を大切にするため、家族全員が寄り添える環境を整えることも大切です。

また宗教や信仰に基づく儀式がある場合は、準備をする必要があります。葬儀の日程は僧侶など宗教関係者の方の都合によっても左右されるため、関係が深い場合は早めに連絡を行いましょう。

危篤後の流れ:最期を迎えた後の手続き

危篤の方が臨終を迎えた後の流れを確認しておくことも大切です。早めに準備を進めることで、いざというときに慌てず対応できます。ただし、葬儀の話は病室では避け、配慮が必要なことに気を付けてください。

万が一に備えて必要な書類や情報の確認

万が一に備えて、必要な書類や情報をまとめた、手続きリストを用意しておくのがおすすめです。保険金請求や名義変更などを行う際に必要となります。

まずは本人確認書類を用意します。マイナンバーカードや保険証のコピーなどで問題ありません。

戸籍謄本や住民票も必要になるため、すぐ取得できるよう確認しておいてください。

また危篤者ご本人の銀行口座や、保険契約内容を把握しておく必要があります。可能なら元気なうちに話をしておくと安心でしょう。

遺産分割や相続に関する相談も不可欠です。トラブルに発展しないためにも遺言書の確認や弁護士への相談を早めにしておきましょう。

葬儀の準備:始めるタイミングと注意点

危篤の連絡を受けた時点で、可能な範囲で葬儀の準備を始めておくと良い場合もあります。

危篤者が臨終を迎えてしまうと、悲しみやつらい気持ちが大きい中で葬儀の手続きを進めなければいけないため、精神的にも負担が大きいでしょう。事前に葬儀社を決めて、葬儀の形式や予算についての大枠を事前相談しておけば、臨終を迎えた後も慌てずに、穏やかに送り出せることもあります。

病院で臨終を迎えた場合、1~3日の間でご遺体を運び出さなければなりません。安置所を探し、葬儀社を手配する必要が生じます。

葬儀の形や埋葬方法など、危篤者の遺言や希望があれば、葬儀社を決める前に確認しておくと希望をかなえられます。危篤者の希望がない場合は、宗教的儀式、規模などの葬儀の形式は家族で話し合ってください。このタイミングで、喪服の準備も考えておくと良いかもしれません。

葬儀の事前相談は「小さいわが家のお葬式」に

大切な家族が危篤の状態に陥ってしまったら、どうすれば良いのか不安になる方が多いでしょう。危篤から亡くなるまでの期間は、数分、数時間と短い場合もあれば、数日という場合もあります。焦って準備をしなくても良いように、可能なら葬儀の準備についても考えておけると安心です。

危篤状態の家族の葬儀について事前に準備したい方は「小さいわが家のお葬式」にご連絡ください。無料電話相談を行っており、見積もりをしていただくことが可能です。気になった方は一度ご相談ください。

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※詳しくはこちら【エンバーミングとは…】

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家族葬とは一般的には遺族や親族、または故人と生前親しくしていた友人などを含めた少人数で執り行う小規模な葬儀を指しており、明確な定義はありません。家族葬は一般葬と同様に、僧侶などの宗教者立ち合いのもとで通夜や告別式が行われ、葬儀の日程や進行も一般葬と同じ順序であることが多いです。基本的な部分は同じでも、家族葬の定義がないため主催者が葬儀のスタイルを自由に決めることができます。例えば家族葬としながらも参列する人数が多い場合もあれば、通夜を行わないで全工程を1日で終えてしまうこともあります。会食を行わなかったり、返礼品を省略したりするケースも多いです。 ※詳しくはこちら【家族葬とは…】

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