記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
供花は故人の冥福を祈るための大切な贈り物です。種類や配置など全てに意味が込められているため、供花を手配する際はいくつかのマナーを知っておく必要があります。また一般的な葬儀と違い、家族や親しい知人のみで小規模で執り行う家族葬の場合は、喪家が供花を辞退していることも少なくありません。このように供花を贈る際は事前に確認しなければならないことがたくさんあるため、供花を贈った経験がない人はどのように手配したら良いのか分からないことも多いでしょう。
そこで今回は、家族葬の供花を贈る上で知っておきたいマナーや手配の方法について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
「小さいわが家のお葬式」では、すべてのプランで安置日数無制限で、安置料・ドライアイス料が無料。日延べの追加料金が発生しません。比較検討時の基準とすることをおすすめしています。 近年のドライアイスの原価高騰により葬儀社各社のプランの基本料金が値上げ傾向となっています。
また、プラン内容の見直しも行われいます。追加料金がかかるか否かは、各葬儀社によりことなります。
制限を設けている葬儀プランでは、既定の日数を超えると、1日ごとに5,000円~10,000円の追加料金が加算されてしまいます。
《参考情報》
ドライアイスを20~30%以上値上げ
ドライアイス価格高騰により値上げを致します。
生前相談で
50,000円割引
家族葬は近親者のみで執り行う小規模な葬儀のことで、一般葬よりも葬儀の費用を抑えられることから人気があります。ここでは家族葬についてどのようなものなのかを解説します。
家族葬は家族や親族、親しい友⼈、知⼈などを中⼼に少人数で執り行う葬儀のことを指します。名前に家族という名前が付いているため勘違いをしてしまう人もいるかもしれませんが、家族葬は家族のみで執り行う葬儀ではありません。故人と親しかった友人や知人など、家族以外の方も参列することができます。
家族葬の葬儀形式は⼀般葬とほとんど変わりません。お通夜と葬儀・告別式の2⽇間にわたり、宗教者によって執り行われます。
家族葬の定義については、以下の記事でも詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。
家族葬とは?一般的な流れについても解説
家族葬を選ぶ人が年々増加している理由は、参列者同士がより一体感を持ち葬儀を行えるからです。大規模な一般葬と比べて参列者の数は少なくなるものの、親しい家族や友人など故人との関係が深い人のみが参列する家族葬は、より自然体でプライベートな雰囲気で故人とお別れができます。
また家族葬は一般葬と比べて低コストで行えるという利点があります。大規模な葬儀では会場・花輪・飲食物などによって大幅な費用がかかりますが、家族葬であれば参列者が少ない分、コストを抑えることが可能です。葬儀の形式や内容も自由に選ぶことができるため、予算に合った葬儀を行えるでしょう。
家族葬で供花を親族が出すのかは、地域やご家族の習慣、ご遺族の意向で異なります。供花を贈る前には以下を参考にして、失礼のないように対応することが大切です。
供花を用意するか否かの判断は、基本的にご遺族の意向を確認してから決断しましょう。理由は、葬儀の規模によっては供花を配置するスペースを用意していないことがあるためです。きちんと確認せずに供花を贈ると、ご遺族に迷惑をかける可能性があります。
ただし自宅での告別式は祭壇を設けていることが多く、供花を置くスペースが用意されているのが一般的です。この場合は供花を贈っても問題はありません。
供花は葬儀の参列者が出すというのが一般的です。家族葬に招かれていない場合は供花を贈るのを控えましょう。葬式の招待状を送らなかったことを、遺族が気にしてしまう可能性があります。
家族葬に招かれなかったもののどうしても花を用意したいという場合は、後日弔問に伺う約束を行い、仏壇に供える花を持っていくのがよいでしょう。お悔やみの意を伝えたいときも、後日メールや電話で遺族に伝えるのがマナーとして正しい行動といえます。
家族葬に出す供花は故人の枕辺に供える枕花、または祭壇の周辺に飾るスタンド型があり、白色の生花を選ぶのが一般的です。
花の色や種類は形式によってばらつきがあります。キリスト式の葬儀の場合は白のみで、カーネーションが使用されることが多いです。仏式・神式・無宗教の場合は白以外に黄色や紫色が使用され、菊や百合、胡蝶蘭などの花が選ばれる傾向にあります。中にはトゲのある花はマナー違反といわれることもありますが、風習ばかりを気にするのでなく、故人が生前に好きだったお花を選ぶのもおすすめです。
また小規模な葬儀に大き過ぎる花を贈るとご遺族の迷惑となります。供花のサイズは葬儀場の規模を確認した上で選ぶようにしましょう。
供花の選び方については、以下の記事でも詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。
供花とはどんなものがよい?供花の費用相場と贈り方マナーや種類など手配方法を解説
家族葬で供花を出す際は、料金相場を確認して手配しましょう。ここからは家族葬の供花の相場や返礼品について解説します。
供花を1つ出すことを「一基(いっき)」、2つ出すことを「一対(いっつい)」と呼びます。家族葬で供花を贈る場合の相場は、1基あたり7,000円〜1万5,000円です。高級すぎる供花は親族が困惑する可能性があるため、相場以上の供花は避けましょう。
年々葬儀が小規模になっており1基で贈ることが多くなっていますが、以前は左右対象に飾れるよう1対で贈るのが一般的だったため、どちらを選んでも問題ありません。ただし1対は同じ供花を選ぶと1基の2倍の価格になるので、相場を超えないように注意しましょう。
家族葬に出す供花を贈る際は、必ず返礼品を辞退する旨をご遺族に伝えるようにしましょう。贈った供花に対して返礼品を用意するという決まりはありませんが、ご遺族が用意してしまうケースがあります。
遺族に気を遣わせたり手を煩わせたりすることのないよう、供花を贈る際は「手間がかかってしまうため、返礼品はお断りさせていただきます」などとあらかじめご遺族に伝えるようにしましょう。
葬儀ではお花代のみを渡し、先方に供花を選んでもらうというケースがあります。お花代は必ず渡さなければならないという習わしはありませんが、故人との関係性によっては必要になるかもしれません。そこでここからは、お花代を贈る方法ついて紹介します。
こちらで供花を手配せずに代金のみを渡すお花代は、葬儀会場にふさわしいお花を先方に選んでもらえるというメリットがあります。個人で渡すことも集団でまとめて渡すことも可能です。
お花代の渡し方は2通りあり、葬儀が終わった後に香典の代わりに渡すケースと、香典とお花代と両方渡すケースがあります。
香典の代わりにお花代を渡すケースには、葬儀後に訃報を聞いたときや、招待されていた葬儀に参列できなかったときなどが考えられます。故人との関係性が深い場合は、香典とは別にお花代を用意して渡すのがよいでしょう。
お花代を包む際の表書きの方法は、葬儀の宗派によって異なります。仏式の葬儀の場合は、白い無地の封筒または不祝儀袋の表面に「御花代」と記入するという決まりがあります。神式またはキリスト式の葬儀の場合は、封筒に「御花料」と書き、香典とは別に葬儀の受付で渡します。
事前に故人の宗派を確認するのがよいですが、法要前であれば「御霊前」と記しておくとどの宗派にも使えるので、宗派が不明の場合は利用しましょう。
また自分の名前は「御花代」の文字よりもやや小さめに書くことを意識し、封筒の場合は中央より下、不祝儀袋の場合は水引の下に記します。集団でまとめて渡す場合、3名までであれば名前を記入し、右に目上の人の名前がくるようにします。4名以上の場合は、個人名は伏せ「〇〇一同」と記しましょう。
喪家が供花・香典を辞退している場合は、お花代を贈るのはやめましょう。手配した供花を渡す場合と同じく、お花代も喪家からのお礼や返礼品が必要となるため、かえって遺族の手間をかけさせてしまう可能性があります。
またお花代を贈る場合も、供花と同じく相場を大幅に超える金額を包むと遺族に気を遣わせてしまうため、相場以内の金額を渡すようにしましょう。お花代の相場は以下の通りです。
1親等 | 3万円~10万円 |
2親等 | 3万円~5万円 |
3親等 | 1万円~3万円 |
知人・会社の人など | 5,000円~1万円 |
家族葬の供花の購入する際は、インターネットや生花店、葬儀会社で手配するのが一般的です。ここからは、それぞれの特徴や注意点を解説します。
近年は供花を扱う専門店によるWebサイトが増えているため、インターネットで供花の手配をすることが可能です。葬儀の日時や葬儀場の住所などを伝えると、会場までの配送も任せられる業者もあります。
手配から配達までのサービスを一貫して行っている業者を選べば、供花の手配にかかる手間を省けます。自宅で簡単に済ませられるので、忙しい人はネット注文が便利でしょう。
ただし、ネット注文は実物を確認せずにそのまま配送されることになるので、サイズや種類などを選ぶ際は注意が必要です。葬儀の規模や葬儀場の雰囲気、故人の宗派などをきちんと把握した上で、適したものを手配しましょう。
生花店ならどのお店でも、基本的には供花の手配をお願いすることが可能です。葬儀場まで配達してくれるサービスを行っている生花店もあるので、できるだけ手間を省きたい場合は手配する前にお店に確認しましょう。
生花店であれば直接スタッフに要望を相談できるので、イメージと大きく異なるものが用意されてしまうリスクは低くなります。
ただし、繁忙期で指定日までに用意するのが難しかったり、供花に適したお花が用意できなかったりなど、生花店の都合によって希望がかなわないケースもあります。依頼前に葬儀の日時やテイストなどの情報を細かく伝え、要望どおりの供花を手配できるかどうかの確認を行ってください。
さまざまなリスクを考え、確実に失敗しない方法を選ぶのであれば、葬儀社に依頼するのがおすすめです。
葬儀の規模感やテイストなどを全て把握している葬儀社なら、その葬儀にふさわしい供花を用意してくれます。悪目立ちするような雰囲気やサイズ感の供花を手配してしまうといった失敗をするリスクを避けたい方は、葬儀社に頼むとよいでしょう。
家族葬で供花を贈る際はいくつかのマナーがあります。ここからは、家族葬で供花を贈るに当たり、押さえておくべき3つのマナーについて解説します。
葬儀場の中には、指定した生花店や葬儀屋以外の供花を受け付けていないケースがあります。そのため供花を手配する前に葬儀屋に相談しておくことが大切です。
生花店や葬儀屋が指定されている場合は、該当のサービスを利用し、喪家名・注文者名・支払い方法などを伝えて供花を依頼します。
生花店が指定されていない場合は外部の生花店を使って用意しても問題ないので、葬儀の規模や雰囲気などを聞いた上で、好きな方法で注文するとよいでしょう。
家族葬に参列する人が供花を贈るタイミングは通夜の前(当日の午前中まで)が最適です。交通機関の遅延や生花店の都合など、どうしても間に合わないときや通夜を行わない1日葬の場合は、必ず葬儀の開始前までに届くよう手配しておきましょう。
もしタイミングが合わなければ、葬儀後に贈るのでも問題はありません。ただし挨拶状などに供花のお断りが記載されている場合は、葬儀後であっても供花を贈るのは控えてください。
供花を贈る際は、宛名と札名が必要です。宛名は故人ではなく喪主の名前を記します。もし喪主の名前がわからない場合は、本家の名前を記します。
ここからは、家族葬の供花についてよくある質問について解説します。初めて家族葬を執り行う人、供花の贈り方を知りたい人はぜひ下記を参考にしてください。
連名で供花を贈る際、人数が少ない場合は個人の名前を書くことも可能です。大人数でまとめて出す場合は連名にせず、故人との関係性によって名前を変える必要があります。例えば、以下のように記します。
● 〇〇家一同
● 親戚一同
● 〇〇家 親戚一同
上記の他に、故人の子供や孫からまとめて供花を出す場合は以下のように書きましょう。
● 子一同
● 孫一同
● 兄弟一同
● 姪甥一同
また夫婦で供花を贈る場合は、立札に夫の氏名のみを記します。連名にすると別居・離縁していると解釈される恐れがあるため、妻の名前は記さないのが一般的です。ただし妻の方が故人との関係が深い場合は、「苗字」「夫の名前」「妻の名前」という順に記載するのもよいでしょう。
友人から供花を贈る際は「友人一同」または「○○高校○○部 部員一同」「○○大学 友人一同」などと記します。人数が少ない場合は、個人の名前を連名にしても問題ありません。
また会社関係者として供花を出す場合は以下のような形で記します。
● 株式会社〇〇
● 株式会社〇〇 代表取締役〇〇
● 株式会社〇〇 〇〇部
● 株式会社〇〇 〇〇部一同」
会社名が長い場合は略称を使用し、株式会社を(株)などとまとめることも可能です。また
社員同士でお金を出し合い有志で贈る場合は、会社名や部署名のあとに「有志一同」と付け加えるのがよいでしょう。
参列者は喪主に対して供花を贈りますが、中には供花は故人を偲ぶ気持ちの形として、喪主が自ら供花を出すこともあります。この場合、喪主は故人との縁が深いことから、一対の供花を出すのが一般的です。
親が亡くなった場合、喪主に兄弟姉妹がいるときは連名で出し、喪主に兄弟姉妹がいないときは個人で供花を出します。喪主が出す供花は高価になる傾向にあるため、連盟にする際は親族や親戚と費用について相談した上で手配しましょう。
供花、供物、香典、弔電は単独で贈ることもできますが、いくつか組み合わせて贈ることも可能です。 組み合わせは、通夜または葬儀に参列するかしないかで異なるため確認しておきましょう。
葬儀に参列する場合は弔電を避け、香典・供花・供物を単独で贈るか、この3つを組み合わせて贈ることが可能です。
葬儀に参列しない場合は、弔電・供花・供物をそれぞれ単独、または3つを組み合わせて贈ります。香典は斎場宛てに送付するのではなく、葬儀後に自宅宛てに届けましょう。仏前に持参するか、お悔やみの手紙を添えて送付するのが一般的です。
ご遺族が供花を辞退している場合は、合わせて香典も辞退しているケースがほとんどです。辞退しているのに香典を贈ると、喪家に気を遣わせてしまったり返礼品の負担をかけてしまったりするので、この場合は香典も贈らないようにしてください。
いずれにしても、供花や香典を贈る際は事前に供花を辞退していないかを確認することが重要です。喪家に直接確認することは控え、喪家の親族や知人、葬儀社などに相談するようにしましょう。
香典の金額にはこれといった決まりはありませんが、死や苦を連想させるような「4」や「9」がつく金額は避けるのがマナーとされています。また故人との縁が切れることが連想される偶数は縁起がよくないとされているため、香典の金額は奇数にします。
また香典の相場は3,000〜100,000円と幅が広く、故人との関係性や香典を渡す側の年齢によって変わるのが一般的です。年齢が若い、または故人とそこまで親しい関係性ではないときは金額が低くなり、年齢が高いもしくは故人と血縁関係がある場合は、金額が高くなる傾向にあります。
葬儀や法事などの場で贈られる供花は、故人の冥福を祈るとともに、感謝や敬意を表すという大切な役割を持っています。
また供花の種類や色、アレンジの形状、配置などにはそれぞれ意味や象徴が込められています。故人や遺族への思いを表現するには、故人の人柄を想像させる色や種類、アレンジを選びしましょう。
家族葬の供花は、お世話になった故人への最後のお別れの気持ちを表すための大切な贈り物です。手配する際は価格相場や花の種類など、マナーを守ることを忘れないようにしましょう。いくつかの手配方法がありますが、確実な手段としては葬儀社に依頼するのがおすすめです。
家族葬について悩んでいる人やプロにアドバイスをしてほしいという人は、小さいわが家のお葬式(旧わが家の家族葬)へご相談ください。小さいわが家のお葬式では、シンプルなセットプランやお別れ花のオプションをご用意しており、家族葬葬を多方面からサポートすることが可能です。ご相談はスマートフォンから24時間365日体制で電話対応をしているので、ご葬儀をお急ぎの方にも対応しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
資料請求やお問合せは
メールフォームをご利用下さい。
お急ぎの方はお電話から
記事のカテゴリー
お急ぎの方は今すぐお電話ください。
生前相談で50,000円割引