記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
生活スタイルの変化や少子高齢化などにより、少人数の「家族葬」が人気を集めています。家族葬ではごく親しい間柄の人たちだけで最後のお別れをするため、落ち着いた雰囲気の中で葬儀を執り行えるというメリットがあります。葬儀費用も安くなる傾向にあり、コンパクトにお葬式をしたい方にもおすすめです。
本記事では家族葬のお通夜について解説します。お通夜なしで家族葬をしたいと考えている方は参考にしてください。
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家族葬は近年新しく登場した、親しい人たちで送る形式にとらわれない葬儀です。ライフスタイルの変化により少人数で行う葬儀の需要は高まっている一方、不安や疑問を抱えるご家族も多いと考えられます。しかし事前に家族葬の流れやマナーを把握しておけば、慌てずに対処可能です。
ここでは「家族葬でも通夜は必要?」という疑問を持っている方に役立つ内容をまとめました。
一般葬であれ家族葬であれ、葬儀の大まかな流れは共通しており、以下のとおりです。
1. お通夜
2. 告別式
3. 火葬
その中で、最近の傾向としては、お通夜を省略して告別式と火葬を1日で執り行うスタイルも増えてきました。葬儀を簡略化したいというニーズは多く、以前のように盛大なお葬式を出したいと考える方は減少しているようです。
寺院墓地にお墓がある場合は、住職に「お通夜を省略したい」と相談してください。中には1日葬に対応しない菩提寺(ぼだいじ)もあるため、確認が必要です。
一般葬とは参列者を限定しないスタイルの葬儀です。親族や知人など、故人と関わりのあった人たちを広く招待します。招待するといっても個別にお知らせを出すわけではなく、葬儀会場を訪れた方なら基本的に誰でも参列可能です。2日に分けて通夜・告別式を執り行い、故人との最後のお別れをします。
一方、家族葬は故人の家族や親戚など、身近な人のみが参列する形式がほとんどです。必然的に葬儀の規模は小さく、内輪での弔いとなります。
家族葬の場合、お通夜までの流れは一般葬と異なることがあります。一般葬の場合と比較しながら、違いを確認してみてください。
多くの親族や故人の友人などが参列する際は、あいさつをしたり香典を受け取って返礼品を渡したりする必要がありますが、ごく限られた面々で葬儀をする場合、受付はあってもなくても構いません。
受付ありの家族葬であっても、香典は辞退し、あいさつと参列者の名前の確認だけで済ませることもあります。そ
葬儀の規模を問わず、喪主のあいさつは省略しないのが一般的です。喪主とは遺族を代表する立場の人であり、葬儀の一切を取り仕切る責任者でもあります。
家族葬の場合、一般葬のようにきちんとしたあいさつは割愛するケースもありますが、「本日はご多忙の折にご参列いただき、ありがとうございます」というような文面にまとめておくことをおすすめします。
通夜振る舞いとは、お通夜が終わってから行われる会食のことです。豪華な料理は必要なく、会話しながら気軽につまめるメニューが中心です。例えばお寿司・オードブルなど、複数人で分けやすい食事が用意されます。
相場は1人につき2,000円~4,000円ですが、参列人数が少ない家族葬ではそれほど費用はかからないと考えられます。通夜振る舞いを手配してくれる葬儀会社は多いので、費用を含め業者に確認してみてください。
お通夜なしの家族葬を執り行う場合、一般葬と比べて葬儀費用が安くなる傾向にあります。お通夜から告別式まで一通り実施すると平均で100万〜200万円程度になるため、少しでも支出を抑えたい人は多いはずです。
ここで、家族葬のお通夜をしない場合の一般的な費用をご紹介します。
お通夜なしの家族葬をする場合、必要のなくなる費用とそうでない費用が出てきます。
お通夜なしの家族葬に必要のない費用 | お通夜なしの家族葬でも必要な費用 |
---|---|
・お通夜に関する僧侶に包むお布施 ・通夜振る舞いの費用 ・お通夜に必要な斎場使用料(人件費) |
・葬儀に関する僧侶に包むお布施 ・花祭壇の費用 ・棺代 ・香典返しの費用 ・葬儀に必要な斎場の使用料(人件費) ・参列者の宿泊費、交通費 ※基本的に参列者負担 |
お通夜を省略すると、1日分のお布施や会食費の必要がなくなります。削れない費用の方が多いとはいえ、支出が減るのは事実です。
それではお通夜なしにすることで、実際にどのくらい費用を減らせるのでしょうか。
先述したお通夜なしの家族葬に必要のない費用のうち、通夜振る舞いの費用代金は参加者1人当たり5,000〜2万円が相場です。またお通夜に関する僧侶に包むお布施は、通夜振る舞い1人分の金額とするのが一般的です。例えば家族5人で1人5,000円の通夜振る舞いを用意した場合、トータルで3万円分ほど減るでしょう。
またお通夜に必要な人件費については、それぞれの費用で分けている斎場は少なく、相場を出すのが難しいところです。ただし、1日葬、2日葬それぞれの費用を明示し、差額からお通夜に必要な人件費が算出できるケースもあります。例えばわが家の家族葬では、1日葬プランは31万5,000円、2日葬プランは42万5,000円となっており、差額は11万円です。
家族葬でお通夜を省略した場合、具体的にどのような利点があるのでしょうか。ここでは2つのメリットを紹介します。
お通夜をしないで家族葬を執り行うケースでは、先述のとおり葬儀にかかる費用を削減できます。会食費・人件費・お布施などが通常の半分になるため、その分の支出が少なくなるのは大きなメリットといえます。
遠方から訪れる参列者がいる場合、宿泊費や交通費などを喪主が負担する場合もあります。告別式のみのスタイルなら泊りがけで参列する必要がなく、参列者の負担を軽減することも可能です。
お通夜なしの家族葬なら、立場に関係なく、精神的な負担が少なくなります。一般葬ではとりわけ喪主にプレッシャーがかかるものです。家族を亡くした悲しみが癒えないうちに、慌ただしく葬儀が進むため、気持ちの整理が付かないこともあるでしょう。
葬儀は非日常の出来事であり、さらには多額の出費が必要となるため、精神的な面だけでなく経済的な面でも大きな負担となり得ます。お通夜がない家族葬ならこういった負担が軽減されるでしょう。
家族葬にはメリットだけでなくデメリットも存在します。よい部分ばかりではないため、マイナスの側面も理解した上で、お通夜なしの家族葬を検討しましょう。ここでは2つのデメリットを紹介します。
1日で家族葬を済ませる場合、お通夜と告別式をまとめることになります。一般葬ではそれぞれ別途執り行うため、その分時間をかけて故人とお別れできますが、1日葬の場合はスケジュールがコンパクトになるため、ある程度忙しくなるでしょう。
故人が亡くなった直後は死を悼む間もないことが多く、弔っているという実感がないかもしれません。時間をかけて最後のお別れをしたい場合は、一般葬も検討するとよいでしょう。
お通夜は多くの場合、参列者が弔問に訪れやすい時間帯に執り行われます。日中は仕事をしていて参列できないという方も多いため、時間の配慮が求められるからです。具体的には、18時頃から開場するのが一般的です。
一方、家族葬は基本的に身内以外の方を招くことを想定しておらず、平日の昼間に葬儀を執り行うケースもあります。そのため故人にゆかりのあった方が最後のお別れをしたくても、お通夜がないことで参列を見送らざるを得ない可能性があります。
家族葬は比較的新しい葬儀のスタイルのため、マナーをしっかりと把握しておき、参列者に不快感を与えないよう配慮する必要があります。ここでは家族葬を行う際のマナーについて解説します。
家族葬を執り行う場合に悩むポイントとして、誰を招待すればよいかという点が挙げられます。家族以外では、おじ・おば・いとこなどの親族を招くのが一般的です。
親族のみならず、故人と生前に深い関わりがあった人々を招待することもあります。例えば職場の関係者・長年の友人知人など、故人の死を悼んで最後のお別れを伝えたい方もいるでしょう。家族葬といえども血縁者以外の参列が認められない訳ではないため、故人の遺志や家族の判断で柔軟に対応して問題ありません。
家族葬では葬儀にお呼びしない方へのご連絡を徹底しなければなりません。身内だけで弔う旨を伝えておかなければ、曖昧な間柄の人が「葬儀に参列すべきか?」と判断に迷うからです。
最近はあえて家族葬を選ぶケースも珍しくありません。葬儀社との打ち合わせが終わったら速やかに、身内のみで葬儀を行う旨の一報を送りましょう。
葬儀に招かれない方の中には「故人と最後に対面したかった」と残念に思う方もいます。失礼がないよう配慮しつつも、シンプルな文面で「弔問はご遠慮ください」と記載しておけば、問題ありません。
身内以外にも「この人には葬儀に参列してもらいたい」という人がいれば、故人が亡くなった直後に電話などで訃報を届けましょう。
その後は家族葬の日程や会場などが決まり次第、速やかに参列者へ伝える必要があります。参列者が遠方に住んでいる場合もあるため、なるべく早めに必要事項を共有すると親切です。案内状はメールやFAXなどで送るのが一般的です。香典や供花を辞退する際は、このタイミングで伝えておきましょう。
家族葬に招待された場合、参列者側にも守るべきマナーが存在します。一般的な葬儀に参列した経験がある方は多いかもしれませんが、家族葬は新しいスタイルの供養なので、まだなじみがないという方も多いでしょう。
ここでは家族葬ならではのマナーを解説します。
家族葬に招待された場合、周囲に口外しないよう注意しましょう。葬儀に参列したくてもできない方がいるかもしれないため、むやみに情報を広めるのはご法度です。何も言わずに葬儀当日まで過ごし、葬儀が終わったあとも余計なことを口にしないよう心掛けてください。
もし家族葬の案内状が送られてきたら、弔問を辞退する旨の文面がないか確認しましょう。そのような記載がなく、日時や会場が書かれている場合は「葬儀にご参列ください」という意味になります。また遺族から直接招待を受けたケースも同様です。
一般葬であれ家族葬であれ、服装のマナーに大差はありません。以下、葬儀にふさわしい男性・女性の身だしなみについてわかりやすく表にまとめました。
男性の服装 | 女性の服装 |
---|---|
・ダークカラー(黒、濃紺など)のスーツを着用する ・弔意を表す黒いネクタイを締める ・黒い革靴、または内羽根ストレートチップを履く ・靴に合わせて黒い靴下を着用する ・装飾品は身に着けない |
・ダークカラー(黒、濃紺)のアンサンブルやワンピースを着用する ・シンプルでヒールが低めの黒いパンプスを履く ・黒いストッキングを履く ・アクセサリーは真珠のみ ・メイクは薄めにする |
上記の内容を参考に、葬儀に参列する際のコーディネートを考えてみてください。ブラックフォーマルを基準にすれば、問題ありません。
遺族が身内以外の方を家族葬に招待するのは「ぜひ最後のお別れに立ち会ってほしい」という強い気持ちの現れです。もし食事のお誘いを受けたら、遠慮せずに同席しましょう。食事をしながら故人の思い出話に花を咲かせれば、故人を偲ぶことにもつながります。遺族の思いをくみ、しめやかな雰囲気を意識しつつ会食を楽しんでください。
お墓や仏壇の前で手を合わせることだけが供養ではありません。残された人々が生前の思い出を語り合い、故人を思い出すだけでも弔いになります。
家族葬が普及した背景には、葬儀にかかる費用をできるだけ安くしたいというニーズもあるでしょう。葬儀費用を抑えたいなら、どういった葬儀会社を選ぶかが重要な要素となります。最後に、費用を抑えたい場合の葬儀会社の選び方について解説します。
葬儀は至急対応しなければならないことが多いため、すぐに見積もりを出してくれる葬儀会社を優先して選びましょう。とはいえ葬儀会社によって費用は千差万別なので、時間的な余裕がある場合は、2社以上に見積もりを依頼するのがおすすめです。
身内に不幸があった直後は慌ただしく、落ち着いて葬儀費用を比較するのは難しいかもしれません。しかし場合によっては葬儀費用が10万円以上も違う場合があります。焦って葬儀会社を決めず、しっかりと比較をしてから納得できる葬儀会社を探すことで、後悔のない葬儀を執り行えるはずです。
ご遺体の安置から火葬までが一つにまとまっているプランを選ぶと、余計な費用をかけずに家族葬を実施しやすくなります。例えば自宅で葬儀を行おうとした際に、自宅が狭くてご遺体を安置できない場合は別の場所に移さなければならず、かえって費用と手間がかかってしまう可能性があります。
最初から安置と火葬が含まれているセットを選べば、葬儀の手配を簡略化することが可能です。少人数で執り行う家族葬だからこそ、必要なサービスがコンパクトにまとまっているかを重視して葬儀会社を選びましょう。
葬儀会社に前もって会員登録や資料請求をしておくと葬儀費用が割引になるケースも存在します。割引される金額は数千円〜数万円と幅があります。
登録だけなら費用は発生しないため、可能であれば早めに済ませておくとよいでしょう。葬儀会社によっては会員登録後の資料請求が条件となる場合もあるため、詳細はホームページで確認してください。
お通夜なしの家族葬は、新たな葬儀のスタイルとして定着しつつあります。「葬儀にお金をかけたくない」と考えている方は、この記事を参考に、自分たちに合った葬儀の形を検討してみてはいかがでしょうか。
家族葬のことで疑問や不安があれば、小さいわが家のお葬式(わが家の家族葬)へお気軽にお問い合わせください。お通夜がない「1日葬プラン」や、じっくり故人と最後のお別れができる「2日葬プラン」をご用意しており、コンパクトに葬儀をするなら1日葬、従来の葬儀と同じようにしたいなら2日葬がおすすめです。詳しく知りたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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