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火葬後の遺骨はどうなるの?お骨上げの手順やマナー、供養方法を解説

投稿:2024/09/30 更新:2024/10/04

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日本では故人を火葬すると、お骨上げをする日本独自の文化があります。葬儀に参列することはあっても、火葬場まで行く機会は少ないため、火葬やお骨上げなどの経験がない方もいるでしょう。

本記事では、火葬・お骨上げの流れやマナー、注意点などを解説します。火葬後に残ったご遺骨の扱いや供養方法も紹介するので、最後までご覧ください。

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火葬後のお骨上げとは?

火葬後は、お骨上げと呼ばれる儀式を行います。ここでは、お骨上げの意味や慣習、流れ、基本マナー、注意点などを解説します。ただし、お骨上げは収骨する骨の量や拾い方などのルールが、地域によって異なる場合がある点にご留意ください。

火葬後のお骨上げとは? 意味や慣習を解説

お骨上げとは、火葬後に遺族や親族など故人と縁のある方が遺骨を箸で拾い上げ、骨壺に納める際の一連の手順からなる儀式を指します。お骨上げ以外にも、ご収骨、拾骨、骨拾いなど、さまざまな呼び方があります。似ている言葉に「納骨(のうこつ)」がありますが、納骨は遺骨をお墓などに埋葬することを指し、お骨上げとは別物です。

日本独自に広まった慣習であり、日本の火葬は意図的に骨が残るように調整されます。一方外国で行う火葬は、全ての骨が灰になるまで焼き切るのが一般的です。

お骨上げに使う箸は竹製の箸1本と木製の箸1本のセットで、長さが不ぞろいであるケースがほとんどです。竹と木は互いに接ぎ木できないことで「故人との決別」を意味するという説があります。また、三途の川を渡る際の「橋渡し」といった意味合いがあるともいわれています。

お骨上げの具体的な手順

お骨上げは以下の流れで進みます。

  1. 収骨室で故人の遺灰を全員で囲む
  2. 係員の指示に従って箸を受け取る
  3. 2人1組になり故人と縁の深い人から順にお骨上げを始める
  4. 全ての骨・灰を骨壺に納める

火葬炉から遺骨が取り出されると、火葬場に同行してきた全員でご遺骨を囲みます。この際、喪主の方がご遺骨の頭側に立つケースが一般的です。

火葬場に用意されている箸を受け取り、自分の順番を待ちましょう。拾い上げは故人と縁の深かった順なので、喪主から遺族、親族、そして最後に親しい友人の順番で行います。なお、お骨上げは2人1組で行うのが一般的です。

足→腕→腰→背骨→肋骨→歯→頭蓋骨→喉仏の順に拾い上げ、生きていたときと同じ形になるように骨壺に納めます。最後に、故人と最も縁の深い方が、喉仏の部分を納めます。

地域で異なる収骨の違い

収骨の方法は地域で異なります。東日本では遺骨の全てを骨壺に納める「全収骨」が一般的です。一方、西日本では喉仏などの一部の遺骨だけを骨壺に納める「部分収骨」が主流です。骨壺の大きさにも違いがあり、東日本は6寸~7寸、西日本は3~5寸と、西日本は東日本より小さいサイズになります。

収骨の有無は自治体の条例で決められています。地域によっては収骨をしない場合もあるため、ご遺骨の扱いについては居住する地域のルールを確認しましょう。西日本の一部の地域では、収骨拒否をしてお骨上げをしない選択も可能です。

また火葬場に心付けを渡す習慣がある地域もあります。必須ではありませんが、心配な方は葬儀社に事前に聞いてみましょう。

他にも、出棺の儀式として釘打ちの儀式がありますが、地域や宗教によっては実施しないケースもあります。

お骨上げの際のマナーと注意点

冬の場合コートを着て参列する場合がありますが、霊柩車を見送る際はコートを脱ぎ、礼服姿になります。夏の時期は、暑くてもジャケットを着用して見送るのが礼儀です。

お骨上げは、遺族や親族以外の方は、故人とごく親しかった友人や知人のみが参列します。告別式に参加した方全員が参列するわけではないので覚えておきましょう。

分骨をする際は、火葬日に納骨壺と分骨用の壺を用意しておくとスムーズです。なお、分骨を行う場合は、分骨証明書が必要になるため、火葬場に伝えて発行してもらいましょう。

火葬後に残ったご遺骨は?

骨壺に収まりきらずに残ってしまったご遺骨は、法的には自治体の所有となります。

不用品や廃棄物として処分が可能だと定められていますが、遺族からすると廃棄物として処理をするのは抵抗があるでしょう。そのため、多くの場合「残骨供養堂」や「永代供養堂」に納められます。

火葬の流れと注意点

故人の遺体は葬儀が終了すると火葬場に運ばれ、火葬炉で年齢や性別、体型に合う方法で火葬されます。

ここからは、火葬場で行う受付や、納めの式、お骨上げ後や火葬全体の流れと注意点を解説します。最後まで読むことで「お骨上げ」の前後の流れが理解できるでしょう。

受付で火葬許可証を提出

火葬場では、火葬許可証を受付に提出する必要があります。火葬許可証は役所で死亡届を提出する際に、申請書に必要事項を記載して発行してもらいます。その際、死亡届(死体検案書)、届出人の印鑑(訂正する場合必要)、身分証明書が必要です。

火葬許可証の発行から提出までを葬儀社に代行してもらえることもあるので、確認してみましょう。火葬終了後は火葬済証明印が押印され「火葬許可証」から「埋葬許可証」となるため、保管しておきます。

納めの式から火葬へ

故人を火葬炉に納める前に僧侶が読経を行う、お別れの式を「納めの式」と呼びます。納めの式は約10~15分と短く、僧侶を呼ぶ場合と、遺族や会葬者のみで執り行う場合があります。

納めの式は火葬場にある祭壇の前に棺を置き、焼香台を置いて始めます。位牌や遺影は、火葬炉の前に飾られるのが一般的です。焼香などの最後のお別れが済むと、棺を火葬炉へ納めます。火葬炉の扉が閉まるまで、参列者は手を合わせてお見送りしましょう。

炉を点火するスイッチは喪主が行うケースが主流でしたが、最近は火葬場の職員が代わりに押してくれる火葬場が増加しています。お骨上げの案内まで約1~2時間かかるため、呼ばれるまでは火葬場にある控室で過ごします。

骨上げの後の流れ

骨上げ後は、火葬場の職員が骨壺と埋葬許可証を一緒に箱へ納め、白い布で包んでくれます。埋葬許可証は遺骨をお墓などに埋葬する際に必要になるので、失くさないように保管しましょう。白い布で包まれた遺骨は喪主が持ち、位牌や遺影は遺族が持って帰宅します。

遺骨は四十九日まで自宅で安置するため「後飾り」を設けて供養しましょう。その後、僧侶に読経・供養をしてもらう「還骨法要(かんこつほうよう)」を行い、読経後は喪主から順に焼香をして終了です。

本来であれば、ご逝去された日から7日目に初七日法要を執り行います。しかし、一度集まった親族に再度集まってもらうのは大変なので、葬儀と同日に繰り上げて初七日法要をするケースが一般的になっています。

火葬後の遺骨の供養方法と種類

火葬後に骨壺に入れた遺骨は、四十九日法要までは自宅にて安置しておきます。または、お寺などに預け、四十九日を経てお墓に納骨するケースもあります。

しかし近年はお墓や納骨堂で従来通りの供養を希望しない方も珍しくありません。ここからは、火葬後の遺骨の供養方法と種類について解説します。

お墓や納骨堂に納める場合の流れ

一般的なのは、お墓や納骨堂に遺骨を納める方法です。先祖代々受け継がれているお墓がある方もいるでしょう。その場合は新たにお墓を用意する必要はなく、所有しているお墓に納骨を行います。

お墓を所有していない場合は、納骨堂を利用するのも一つの方法です。納骨堂はロッカー式や機械搬送型など、さまざまなタイプがあります。

納骨式は四十九日法要の際に行うケースが主流ですが、明確な決まりはありません。そのため、家族の事情に合わせて決めるといいでしょう。

納骨式後はお寺や霊園、納骨堂に管理から供養を任せられるため、普段は仏壇で手を合わせて供養します。お墓や納骨堂に、お彼岸やお盆などに出向いて供養をします。納骨する場所が葬儀や火葬を行う地域と異なる場合は、納骨堂に入らないといったリスクを避けるために、事前に納骨堂の寸法を確認しておきましょう。

自宅での手元供養や分骨の注意点

手元供養とは遺骨をお墓や納骨堂に埋葬するのではなく、自宅にて安置する方法です。アクセサリーにして身に着ける方や、プレートやオブジェに加工して供養するケースも増加しています。

また、手元供養をする場合は、故人の遺骨を2つ以上の骨壺に分ける「分骨」を行うケースが少なくありません。分骨するタイミングに決まりはなく、火葬場でする場合や、お墓から骨壺を取り出しての分骨も可能です。

樹木葬や散骨の選択肢も

樹木葬は、墓石ではなく樹木をシンボルとするお墓に埋葬することです。基本的に永代供養であり、後継ぎを必要としない単身者や夫婦などで利用するケースが多く見られます。

散骨はパウダー状にしたご遺骨を、海や山などに撒き、自然に還す供養方法です。生前、海や山が好きだった方に選ばれています。

他にも、他人のご遺骨と一緒に埋葬する「合祀墓」への埋葬や、遺族に代わってご遺骨を管理、供養してもらう納骨堂での永代供養などの選択肢もあります。

遺骨の処分を希望する場合

「お墓に遺骨が入りきらない」「お墓の後継者がいないので墓じまいをしたい」などの理由から、遺骨・遺灰の処分を希望する方は近年増加しています。

遺骨は、主に以下の方法で処分を行うことも可能です。

  • 火葬場に遺骨の焼き切りを依頼する
  • 火葬場に引き取ってもらう
  • 遺骨を散骨する
  • 合祀墓へ埋葬する
  • 永代供養墓に移す

火葬場に依頼すれば、遺骨を残さず火葬する「焼き切り」や引き取りが可能な場合があります。依頼する際は、事前に火葬場に確認しましょう。

前述したように、散骨や合祀墓への埋葬も選択できます。ただし地域や利用するサービスの種類によって費用が異なるので注意しましょう。

費用や手間が少ない方法が良いのであれば、火葬場にその場で引き取ってもらう方法がおすすめです。依頼したい場合は、早めに葬儀社に相談するようにしましょう。

火葬や納骨に関する悩みや不明点は葬儀社へ相談を

火葬後のお骨上げには、決められた流れやマナーがあります。事前に知っておくことで、いざというときにも冷静に行動できるでしょう。ただし、決まりは地域によって異なるため、事前に調べておくと安心です。

故人を弔いたいという気持ちはあるものの、費用をなるべく抑えて身内だけで葬儀をしたいと悩む場合は「火葬式」「直葬」「散骨代行」「家族葬」などの方法も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

火葬や納骨に関して分からないことがあれば、小さいわが家のお葬式にご相談ください。ご希望される葬儀の形式に合わせて、豊富なプランもご用意しています。24時間365日対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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Qエンバーミングとは何ですか。どんなことをするのですか?

エンバーミングとは亡くなられた方の表情や姿を整え、衛生的に安全な状態でご遺体を保存するための技術です。エンバーミングを施すと、ご遺体の腐敗を心配することなくゆっくりと時間を使うことができるようになります。残される家族は故人とのお別れや葬儀社選びにしっかりと時間をかけることができるようになり、参列者の都合に合わせたスケジュール設定ができるため、後悔の無い納得のご葬儀を実現することができます。ご遺体に1〜2センチの⼩切開をし、ご遺体保全⽤の薬品を動脈から注⼊します。同時に腐敗の原因となる⾎液を静脈から排出し保全薬との⼊れ替えをすることで、体内から防腐をします。
※詳しくはこちら【エンバーミングとは…】

Q家族葬とは、そもそもどんな葬儀ですか。

家族葬とは一般的には遺族や親族、または故人と生前親しくしていた友人などを含めた少人数で執り行う小規模な葬儀を指しており、明確な定義はありません。家族葬は一般葬と同様に、僧侶などの宗教者立ち合いのもとで通夜や告別式が行われ、葬儀の日程や進行も一般葬と同じ順序であることが多いです。基本的な部分は同じでも、家族葬の定義がないため主催者が葬儀のスタイルを自由に決めることができます。例えば家族葬としながらも参列する人数が多い場合もあれば、通夜を行わないで全工程を1日で終えてしまうこともあります。会食を行わなかったり、返礼品を省略したりするケースも多いです。 ※詳しくはこちら【家族葬とは…】

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